鹿児島県南さつま市公共下水道を考える勉強会の開催 2016.06.02
 5月16日に、南さつま市の本町公民館で公共下水道を考える勉強会を開催いたしました。
会場の様子
 下水道事業は、財政が厳しい自治体では困難と考えられる場合が多く、鹿児島県南さつま市では反対運動が起こっていました。
 幸いな事に、小型合併浄化槽の勉強会で司会をされた議員の方と、会場設営等をされていた地元のヨホホ研究所のテンダー氏の協力を得て、勉強会を開催する運びとなりました。
 南さつま市の下水道計画は、600ha以上を集める事業としてスタートしています。その後、200haに縮小され、今回3度目の変更で77haになりました。 今年の3月に最終報告書が提出されて、膜処理の技術で進められています。
 当日は木村弘子理事と稲垣茂理事が参加し、土壌浄化法の事例を説明することとなりました。
 最終報告書が提出された後に、土壌浄化法の計画に変更された鹿児島県南九州市(当時知覧町)の知覧浄化センターの事例を詳しく説明しました。
 知覧浄化センターの場合、維持管理費は補助事業の対象にならないので、下水道料金の徴収で維持管理費を賄い、残った金額を起債の償還に充当する必要があるという立場にたちました。そこからあらためて情報収集がなされ、土壌浄化法の施設も含めた施設見学等を経た結果、大きな変更がなされました。
 また、この下水道計画は、600haの中心市街地をいくつかに分割した一つの処理区と考える事ができ、処理区域の小規模分割整備、国土交通省のクイックプロジェクトと、モデルスタンダードとして会津坂下町の事例も紹介しました。